新春の京の都に魅せられて ~その1 どこまでも続く朱塗りの囲い、望む朝日は一日の始まり~
どうも、日に日に寒さを増す気候に比例して、憂鬱になる既望路です…w
ほんと、寒いと何もできません…
朝起きるのが苦痛なら、着替えるのも辛い
顔を洗うのも一種の苦行で、家を出ることも憚られる
雨なんて降ってきた日には残った僅かな活力をも奪い去る
これが暖かいシャワーならという一抹の希望を抱き踏み出すも、ただただ冷たい雨がズボンの裾をじっとり濡らす
これからまだまだ寒くなると思うと、春が一層恋しくなる…
クリスマスもお正月も全部すっ飛ばしていいので来てください
こうも寒いと出かける意欲が根こそぎ削がれ、カメラさんもご無沙汰です
去年,一昨年の私はどうやって冬に家を出たのか…
という訳で、今回はそんな寒い寒い時期のお話です。
もう写真を見ているだけで寒くなるので、夏の内に更新しておくべきだったと後悔しますね
もういっそのこと次の夏まで待っておきましょうかね…(
そんなことをすれば、追いつくことがより不可能に域に近づくのでやめておきましょう…
どこか南国の国に行って更新したいところですがそんな余裕もないですね
寒いか熱い(暑いではない)の二択しかない電気ストーブに当たりながら、冷たいキーボードをタンタンと打ち込んでいきます…
(Enterキーを押したら3年前の7/7に飛びませんかね…?)*1
ええ、本当に冬だけは嫌いです…
(誰か春まで時間凍結させてくれませんかね…)
今回はそんな寒い寒い、冬のお話です。
では、どうぞ
2015年1月11日
もうすぐ2016年も終わりますね(
お正月はとっくに過ぎていますが、この日は少し遅めの初詣へと行ってきました。
223系好き氏も連れて、京阪の某駅へ
普通にJR線から京阪の支線に乗り継いで行けばいいのですが、本線の始発に乗った方が時間を多く確保できるということで、自転車でショートカットしました。
(家を出る前に腹痛に襲われ、結局始発には間に合わなかったんですけどね。ゲリピーちゃん解せぬ)
指がちぎれそうなほどに寒かったのを今でも覚えています。
早朝の淀屋橋行き
朝早いにもかかわらずそこそこの乗車率です。
やってきた5000系に乗車し、京都を目指す。
(ちなみに逃した始発は8000系)
なぜ扉の前に座席が…?
詳しくはこちらの記事をご覧ください(露骨な誘導)
限定の誘に導かれて… ー君なら、ラッシュを変えられるー - 既望月を眺めながら…
京阪通学の身ですが、実際に5ドア仕様の5000には乗ったことが無いですね…
(7両編成の5000系は特急運用には原則就かないので)
どうでもいいことですが、223系好きが列車に乗り込むときに、ホームと列車の間に足を突っ込みました(
「ホームと列車の間が広く開いております。お降りの際はご注意ください」
とはよく聞きますが、まさか本当に足を突っ込むとは…(
みなさんも気をつけてくださいね
そんな5ドアの彼に揺られ、古都京都へと向かう
5000系もこの間、異例の廃車編成が出てきたので、油断はできません…
(てっきり2200か2800辺りから消していくのかと思っていましたが…)
記録したい方はお早めに
向かった先は赤い柱が目印の伏見稲荷駅
(なぜホームが淀屋橋方面なのかを話すと長くなるので割愛します)
伏見稲荷大社の最寄り駅で御座います。
白くなった空の下、寒さに身を縮こませながらお稲荷さんへ
早朝を選んだ理由はずばり、人が少ないから
いつもは人でぎっしりなこの通りも、静かな参道に
鳥居から覗く、本殿
薄明るい空には月がぽっかりと
東の空には日の光も見えますね
新しい一日の始まりです。
手水舎の水が冷たかった
お賽銭箱にお賽銭を入れ、二礼二拍手一礼
今年一年のことをお祈り
お稲荷さんだから、五穀豊穣を祈るべきでは?
と思うかもしれませんが、私は大して気にしてはおりません(
神であろうと仏であろうと人であろうと、大きな力を持っている者にはとりあえず祈る。
それが大方の日本人でしょう(
それにここのお稲荷さんは五穀豊穣に限らず、中々カバー範囲の広いお方です。
では、ここらで少し迂回線へとポイントを切り替えましょう
(珍しい脱線宣言)
そもそもこの伏見稲荷大社に祀られているのはどの神様なのでしょうか
私自身、詳しくはわかりません…w(
全国に3万以上ある稲荷神社ですが、そこに祀られているのは稲荷神という神様
その稲荷神の神徳を神名化したのが、ウカノミタマをはじめとする五神だそうで
(5人揃って、稲荷大神っ!! ということでしょうかね?(蹴 )
イマイチ完全な理解に及びませんが、ここで祀られているのはその五神ということでいいでしょう。
稲荷神社によって祭っている五神に多少違いがありますが、ここ伏見稲荷大社は以下の五神です。
・大宮能売大神(オオミヤノメ) - 女官・巫女の神格化→商売繁盛・家内安全*3
・田中大神(タナカ)*4 ー 大国主説などがありますが詳細は不明、農耕関係?
・四大神(シ)*5 - 四人の神の総称など色々ありますが、こちらも不明
最後の二人に関してははっきりしないのが、なんだかすっきりしない…w(
そもそも、元々は稲荷の神はウカノミタマ・サルタヒコ・オオミヤノメの三神だったのに、いつのまにか二人加わっていたらしいです…
なぜ、この二つの神が加わったのか
これについては伏見稲荷大社の公式ですらよくわかっていないというのが現状…(
土着の神が結びついたのかどうか、なんの研究者でもない私にとっては微塵も分からないことです(
五神については、とりあえず匙を投げるとして(
ここのご利益は、元々五穀豊穣でしたが、時代を経るにつれ商売繁盛・商業興隆・交通安全・芸能上達などなど…
色々な願いをカバーしております。
全国に三万も神社を抱える稲荷大社の力は伊達じゃありませんね
江戸時代にはあまりにも稲荷神社が多すぎることから、江戸の名物として「伊勢屋*6、稲荷に犬の糞*7」とまで言われたそうで…w
そんな全国から熱い信仰を受ける稲荷神の総本社でお祈りを済ませ、おみくじへと参りましょう。
結果は向大吉
その先大吉になるでしょう、ということですかね
おみくじの効力はその願いが成就したときまでとされていますが、とくに考えずに出したのでどうなることやら(
おみくじも引き終わったので、さっそく稲荷山へと参りましょう。
大きな鳥居がお出迎え、観光客のいない鳥居もなんだか新鮮です。
(まあ、この写真を撮っているのも観光客なので、一応いるんですけどね)
しばらく進むと、『いなり、こんこん、恋いろは。』1巻の背表紙にも描かれている、千本鳥居の前にやってきました。
時たま、右に行くのか左に行くのかで迷っている人もいますが、どちらもたどり着く先は同じです。
人参みたいな鳥居がずらりと並んでおります。
朱色には魔力に拮抗する力があるとされています。
なので、宮殿や神社によく使われていますね
誰もいない鳥居
早起きした甲斐がありました。
千本鳥居という名前ですが、実際には一万以上あるそうで
秘儀・回転撮りっ!!( (
この鳥居は願いが"通った"方から奉納されたそうで
(鳥居は"通る"ものですからね)
奥の院に掛けられている絵馬
いなこんの聖地と化したせいか、可愛らしい絵馬が目立ちますね
奥の院から更に奥地へ
連なる鳥居が魅せる赤い世界
右に見える小さな道(坂)は、伏見神宝神社へとつながっています。
詳細はまたいつかの記事にて…
この朱塗り囲いはどこまで続いているのだろうか
やがて見えた光
奥の院から北に伸びる道の突き当りを東に右折したあたりです。
と言っても分かりにくいので、即興で地図を作製
小さくて見にくいですが、奥の院から北に延びた道を右へ
熊鷹社へ向かう方角ですね
千本鳥居だけを見るのであればそこで左に曲がり、駅へGOです。
階段を登ればそこは熊鷹社
異世界に迷い込んだような、そんな場所
石の階段をズンズンと登り、まずは四ツ辻を目指します。
気が付けば朝日が差し込んでいました。
ここはどこだったかな
四ツ辻のちょいと手前だった気がします。
うねる階段を登っていくと…
ご覧の景色です。
S字を描く阪神高速8号線が見えますね
8号線はそこから、この稲荷山の中を貫通し、山科の方へと抜けていきます。
山科から稲荷山を突っ切り、油小路で一気に南へ
後は第二京阪道路と接続するまでずっと南下
京都の山科から京都の巨椋池あたりを結ぶ8号線
京都府内で完結している辺り、どこかのJR線みたいですね
そんな景色を眺めた後は、再び登山開始
登山というよりはハイキングのようなものですが
そんなこんなでやってきた三ノ峰、またの名を下ノ社
雪も少し残っていました。
朝日に照らされる朱塗りの鳥居もまた良き
お次は二ノ峰、またの名は中之社
枕草子の153段、うらやましげなるものにも出てきたところですかね
気になる方はこちらをどうぞ
ここまでくれば頂上もあと少し、一気に登っていきます。
最初に来たときは、中々息の切れる道のりでしたが、慣れれば大したこともないですね
(さすがに七度も参ろうとは思いませんが…w)
霧の中に佇む鳥居
(まあ、焼いているだけなんですけどね)
向こうに見える明かりを目指してラストスパート
どどん
大きく社を構えるのは、一ノ峰
そしてこの稲荷山の頂上でもあります。
ちゃんと頂上と書かれていますね
233mとちっこい山です
朝日を浴びるその姿は実に神々しい…
登りがあれば下りがある。
個人的に下りの方がキツいんですよね…w
鳥居から覗く眩しい朝日
気が付けば随分と高く上がっているものです。
振り返り
段々と連なる鳥居はやはり綺麗ですね
地図にはあれだけしかルートを記載していませんでしたが、結構多様なルートがあります。
少し外れれば、こんな場所へ
狐さんがでんでんむしをくわえています( (蹴
バチが当たりそうです
伏見稲荷と言えばキツネ
キツネと言えばお稲荷さん(稲荷大神)
たまにキツネ=お稲荷さんと誤解されることもあるみたいですが、お稲荷さんに仕えているのがキツネです。
こっちがお稲荷さん
こっちがキツネ
ということです。
またお稲荷さんに捧げる供物には酒や赤飯の他に、油揚げが見られます。
これはお稲荷さんのお使いであるキツネへの賄賂的なものだとか、そんな話も聞いたことがありますね
(なので、乙ゲーを奉納しても効果はなさそうですね)
ここから、油揚げを使用した料理に「稲荷」が付くようになったそうで
ちなみに、参道にも油揚げを使用した料理や、油揚げそのものが売られていたり…
幻想的な風景に魅せられながら、歩みを進める
鳥居には奉納者の名前が記されています。
これを見ながら歩くのもまた一つの楽しみ
(有名な企業もちらほら)
馬には人参ですか
膝を撫でると足が良くなるそうで
私も度々膝を壊すので、撫でに行った方がいいですかね…?
(撫でるために山に登り、そこで痛めるオチ)
三ッ辻からまっすぐ西へ
横から見る鳥居もまた良い光景
普通の住宅街のような場所に降りてきました。
再び本殿に戻るころには、太陽によって煌々と照らされていました。
駅名表と2ショット
今回はここまでと致します。
伏見稲荷大社についてはもう少し語りたいことがあったのですが、それはまた次の機会に…(
艦これのイベントも終わったので、また来週更新出来たらいいですね
因みに冬休みは12/23からとなります。
春は半分以上資格講座で埋まってしまったので、ここで一気に差を縮めておきたいですね…
次回は、今回の続きになります(そりゃな
初詣は済みましたが、これだけじゃ終わらないのが私たち。
折角のフリー切符、日が暮れるまで使います
次回も適度な脱線を添えつつ、お送りしたいと思います。
では、以上!