対立と暴走と破滅。臨む大地は煌々と
どうも、一つ目の資格講座が終了し、一息つけた既望路です。
月~金の毎日4時間勉強し、土曜日に本試験を受けるという付け焼刃のような試験でしたが、何とか合格しました。
(言ってしまえばこのブログの内容もほぼほぼ付け焼刃の知識なんですけどね)
易いぞ、世界共通資格…(
来週から二つ目の資格講座が始まるので、それまで連休を謳歌したいと思います。
(それが終われば待ちに待った春遠征)
-追記- またか
完成前に二つ目の講義に突入し、気が付けば春遠征も終了していました。(てへ)
気が付けば2年2か月遅れです
そろそろ何らかの手を打たないと行けませんね…
さてさて、資格の話はそれぐらいにしておいて、本編へと参りましょう。
時は2015年1月25日
2年と1か月が過ぎようとしていますね
今回は自然マシマシの脱線控えめ(希望)の回です
では、どうぞ
ある日、学校の吹奏楽部さんからとある依頼が入りました。
どうやら演奏とプロジェクターを組み合わせた画期的演奏を計画しているようで、そのプロジェクターに写す写真を提供してほしいとのことでした。
写真ならネットにごろごろ落ちていると思うのですが、著作権的な問題があったため自力で回収しないといけなかったらしいです。
という訳で、依頼されたイメージの一つ、「山の自然」を撮るべくとある山へ行きました。
今回はそんなお話…
ネットで軽く調べたところハイキングコースになっているみたいなので、特に前準備もせずに出発。
(残念ながら伏線ではないですね)
こちら、山の麓に位置する神社
この神社から登っていきます
神社の脇にあったここが入り口だそうで
たぬきの通り道と間違えたのではと不安を抱きつつも、枯葉の上を進む
しばらく進むと、ちゃんとした道が見えてきました。
ゴールは遥か先、そして上
中々息の切れる登山道です…w
しかし、こうしてみると階段の描くうねりも中々見事なもので
途中に建てられていた看板
飯盛城というお城がここにありました。
ご覧の通り、畿内を一時的に制圧していた三好長慶が君臨していました。
頂上も近くなり、勾配も緩やかに
目の前に広がるのは積み上げられた大量の石
ええ、石垣です。
そもそも、石垣は平野に建てられた平城や、小高い丘に建てられた平山城などに用いられます。
一方山城は既に山という自然の堤防があるので、石垣が用いられることはあまりありません。
ですが、この飯盛山城はその自然の城壁の上に、更に石垣を組み上げています。
この二重の堤防は山城にしては珍しいことだそうで…
途中、険しいところもありました。
頂上に向けてラストスパート
登山開始から30分
頂上に到着しました。
楠木正行(くすのき まさつら)の像
楠木正行は南北朝時代の武将で、南朝側の武将である楠木正成(くすのき まさしげ)の嫡男です。
彼はここで北朝側の武将である高師直(こうの もろなお)と戦い、戦死しました。(惨敗だったなんて話も)
そんな戦いの場でもある飯盛山
後の時代に、再び戦地と化します。
飯盛城址
さきほどちょろっと紹介した飯盛城があったことを示しています。
この飯盛城は別名飯盛山城とも呼ばれ、南北朝時代には既に築かれていたと言われています。
本格的に居城と化したのは戦国時代のことで、当時河内国を支配していた畠山義尭(はたけやま よしたか)の家臣、木沢長政(きさわながまさ)によって構えられていました。
時は下剋上の世、ここでもその下剋上を発端にした戦いが繰り広げられました。
戦いの始まりは木沢長政の下剋上
家臣であった木沢長政は主君の畠山義尭を裏切り、河内国の主導権を奪い獲ろうと企てました。
これに対して畠山義尭は、三好一秀に木沢長政を攻めるように要請しました。
家臣がそんなことをすれば、当然怒りますね。
要請を受けた三好一秀は木沢長政を攻めに行きますが、途中で木沢長政が要請した細川晴元によって阻止されます。
この時はこれで終了しましたが、5年後再びリベンジ戦が起きました。
態勢を整えた畠山義尭、今度は三好一秀に合わせ三好元長もパーティに加え出撃しました。
対する木沢長政も再び細川晴元に援軍要請。
しかし、今度はそう簡単には阻止できませんでした。
自軍の力だけでは阻止できないと判断した木沢長政は一向宗*1に援軍要請しました。
(当時の寺社には僧兵という武装した僧がおり、今の僧からは想像できない連中だったそうで)
これは武将同士の争い、本来なら宗門が出る幕はないはずですが、なんとこの戦いに一向宗も参戦
その理由は、三好元長が熱心な法華信者だったということから
ならその法華宗の熱心な信者も敵である
そうして、一向宗はこの戦いを『一向宗と法華宗の最終決戦』と位置づけ、畿内の門徒をかき集め襲撃しました。
さてさて、何十万もの兵力を引き連れた一向宗の参戦により、形勢は逆転
畠山義尭を自害させ、三好元長をも自害させました。
最終的に武将同士の衝突に宗教間の衝突が合わさることとなった戦い
それがこの飯盛城の戦いです。
様々な因縁や野望が複雑に絡み合い、一つのドラマを生み出す。
それがこの時代の魅力ですかね
(あくまでも歴史を一つの物語と捉えた上での発言ですが)
この後一向宗は、三好元長を討ったにも関わらずどんどんと加速していきます。
なんと「このまま法華宗以外の宗派も潰してしまおう」という声により、上層部の停止命令をも振り切って暴走し始めます。
奈良に突入した一揆軍は興福寺を焼き払い、猿沢池の鯉や春日大社の鹿を食い尽くすという酷い暴走っぷりをみせました。
これには援軍要請をした細川晴元と木沢長政も難を示し、ついに一向宗を討つことを決めました。
この戦いには細川晴元と木沢長政に加え、法華宗が参戦。更に細川晴元の縁戚であり、一向宗を嫌っていた六角定頼も参戦しました。
かつての同軍に合わせ、敵対宗派と六角氏にも叩かれ、まさに袋叩きです。
そして、六角氏と共に大本である山科本願寺をも焼き討ちにしました。
この暴走の末の破滅が「山科本願寺の戦い」になります。
「勢いを得た集団は、行きつく先まで止まらない。例えそれが破滅への道だとしても」
当時に限らず、現代でも言えることですね
その後、一向宗は本拠地を山科から、大坂の石山本願寺に移しました。
この石山本願寺が3か月後(15年4月)に控えている旅行の伏線となります…
はい、というわけでお決まりの脱線コーナーでした(蹴
正直、最後の方はただただ伏線を張りたいがために引き延ばしたものですけどね…w
その後、飯盛城は木沢長政から三好長慶へと城主が移り、色々あったのちに信長ちゃんの手によって廃城となります。チャンチャン
ええ、割愛ですよ。
流石に二度も脱線かます気力もありませんからね(
そんな戦いの舞台となった飯盛山城
ちゃっかり、私がプレイしているとある城郭擬人化タワーディフェンスゲームにも登場していたりします…w
知っている城だったので驚きでしたね…w
因みに彼女が持っている筆は、かつて飯盛山城にて行われていた連歌会に由来し、『飯盛千句』なんてものも詠まれています
このゲームは城や城主にまつわる細かいネタが仕込まれているので、中々面白いものです。
(艦これのn番煎じ)
ゲームを通して歴史を知るというのも悪くはないでしょう
さてさて、本編へと戻りましょうか
標高300とあって、中々良い景色です。
(この汚い空気を除けば)
向こうには薄っすらとあべのハルカスが見えますね
距離は15kmほどなので、スカイツリーと羽田空港がそれぐらいの距離でしょうか…?
日本一空気が汚い街と言われるだけのことはありますね(
また天気がいい日にでも登ってみたいものです…(伏線)
下の方にはJRの学研都市線が走っていますね
頂上を離れ少し探索
ご覧の通り、石垣です。
The 自然 な写真ね…
またもや石垣
いいっすねぇ…
法面崩壊… 気をつけないといけませんね…(震え声)
(これ見た時の私「さっき通って来た道じゃねぇか…」)
山は危険がいっぱい、うん。
自然っぽい景色を撮るためにはもっと根元から攻めてみるべきでしょうか
ちょっとした秘密基地のような場所
木が低いですね
鬱蒼とした森の中を一人ぽってぽってと探索
きのこが生えていますね
そういや家のデッキブラシにも何かきのこが生えていました
さっきとは別の方向の景色
霞んだ空気を除けば、良い景色です。
地上300mからの撮り鉄
ハイアングルにもほどがありますね
楠公寺
楠木正行の尊称が「小楠公」なので、それに由来しているのですかね
なにやら電波塔を発見しました
NHKさんの電波塔みたいですね
ドンドンドン おや、こんな時間に誰か来たようだ
道の脇に置かれた石
お城の入り口を示していました。
道があったので進んでみよう
高い木ですね…
ここまで成長するのにどれほどかかったことやら…
ゴボウを太くしたような、そんな木々(
少し神聖な雰囲気が漂っていますね…
ハッ…これが山岳信仰ってやつなのか…
竹林ゾーン
からの山道
ひたすら木々が覆い茂っております
この辺りは少し険しいですね
どこからか水が湧き出ています
「落石注意」
通り抜けた後に知らせるのやめていただけません…?(
しばらく進むとまたしても城
色々と謎の多い城だそうで
こちらにはちょっとした展望台が付いていました
山より望む、淡い街並み
神社に降りてきました。
ここを下れば駅前
さて、帰るか…?
答えはNoだ
お金にシビアなときは歩くに限る。
つづら折りの道が続いてます
コーナーで差をつけろ!
わーい! たーのしー!
夕暮れの野山を一人走る
だんだん暗くなってきましたね
先ほどの道も夜は雰囲気が一転
何か出てきそうですね
(え?何がって…? さぁ…?)
そんな怪しげな森の中を歩いていると…
ん… あれは…
っ!?… メg…(ここで意識が途切れる)
暗い夜道ですが、そんな夜だからこその光景も
眼下に広がるのは、煌く大阪平野
山の上からの夜景は、ちょっとした建物とは比べ物にならない位の絶景で…
ちょっと危なっかしい場所も、ライトを灯しながら慎重に
広がる光の大地が、地平線の果てまで
煌々と輝く大地です
SSを縮めてもう一枚
無数の灯火が一つの光景を作り出す
向こうの方には大阪市内が見えます
大阪城もちんまりと見えます
見つけられましたか…?
ぼんやりと灯る街灯が描く筋が、無数の光の海へと続いて行く
来てよかった、そう思える光景でした。
あとは降りる作業
これさえなければ、夜の山もいいんですけどね…
光の筋を先端へ降り立つ
さて、まだまだ帰路は長い
という訳で今回はここまでとさせていただきます。
思いのほか記事が書けず、更新が伸びてしまいましたね
まあ、いつか追いつけることを信じて進めていきましょう。
次回は軽い撮影の記事となります。
特に脱線要素もないはずなので、あっさり終わると信じています。
では、以上