2016秋のプチ遠征-広島編- ~参戦、赤い都市の貨物フェスティバル~
どうも、結局冬服を引っ張り出してきた既望路です
晩秋スタイルで乗り切る日々です
こうやって油断していたらあっという間に梅雨入りして、ドカンと暑くなるんでしょ?知ってる
というわけで、むりから絞り出すいつもの近況報告
エレコム WiFi 無線LAN ルーター 親機 11ac 1733+800Mps 有線ギガ IPv6(IPoE)対応 ブラック WRC-2533GS2-B
- 発売日: 2019/09/15
- メディア: Personal Computers
無線LANルーターが新しくなりました(とりあえず在庫残ってたやつ)
ここ半年以上、ネットの繋がりが不安定極まりなかったので、ついに更新です
実際どれほど効果があるのかは、これから検証ってところですが
まあ、11年前のモデルをずっと使っているのも何だったので、いい機会かと
(IEEE 802.11axがどうのと言われている時代に、11acすら無いのを使うというのもね)
理論値は168Mb/s(2.4GHz)から、1733Mb/s(5GHz)へ
バンドステアリングやらビームフォーミングやらMU-MIMOやら未知の機能も色々搭載されているみたいなので、まあ、きっと前よりかは効率がよくなっているのでしょう、きっと
で、肝心の速度ですが、交換前の速度を記録していないんですよねぇ…
現行が、PC*1で53Mb/s、iPhone7で210Mb/sほどの通信速度
先代が酷いときで200Kb/sぐらいだったので、申し分ない速度向上かと
まだ一切設定を覗いていないので、その辺りはこれからってところですかね
ひとまず、ネタ消化
というわけで、今回もさくっと参りましょう
今回も秋の日帰りプチ遠征編になります
目指すは山陽の赤い都市
では、どうぞ
2016年10月22日
そして、始まりへーー
日もまだ昇らぬ冷えた朝
だんだんと東の空が白みを帯びる
やがて動き出す閑静な街なかを
始発列車の灯りが横切ってゆく
まばらな乗客を乗せて
今日も新しい一日が始まるーー
というわけで、遠征恒例の始発列車に乗り込み、いざ出発です
休日の始発に1本と深夜に1本だけの、貴重な甲子園口行
これに乗ると遠征感補正が1.2倍になる
いつもの遠征
ここで朝の播磨灘を眺めるのも、またいつもの遠征
いつもの岡姫の車窓を過ぎる
君、元宮原車なのね
いつもの瀬戸で、スーパーいなば2号の通過待ちをして
岡山駅でいつものように、三原行きの列車に…
乗らないんだよな、それが
こやつ、芳醇な収入を得たからって、あっさりと課金しやがりました
というのも、今回は同行人として、舞鶴でも一緒に行ったメープルくんと、モーター好きも一緒なんですよね
真っ当な生き方をしている彼らに、大阪~広島鈍行往復芸を強いるのは酷なものです
早くて快適なSHINKANSENで、リッチに朝食と洒落込みます
眼下には幸せの黄色い電車たち
これ見てると、ブログの遅れも麻痺するので安心できますね
ビュンビュンはやい
他二人はぐっすり眠り、私だけが起きているいつもの光景
座席での寝相が酷く悪い*2ので、列車内では極力寝ないスタイル
(たまにプッツリ来る)
乗車からおおよそ35分
赤い電車が見えてきたら、そろそろ広島
赤い球場に赤いローソン
街はどこを見ても赤色
というわけで、広島に到着
あっという間でしたね、さすが新幹線
改札を出ると、ズドドンと祝杯
カープが25年ぶりのリーグ優勝
街は大賑わいでした
ホームに降りると、赤い電車が優勝を祝っていました
やっぱりカープ愛強いですよねぇ、広島
芸備線、10月、イベント、と来ると…
瀬野八の勇士、ここに眠る
はい、「JR貨物フェスティバス」でございます
HMを取り付けた66の並びが早速お出迎え
乗り放題切符の期間と開催日が被ったので、行かざるを得なかったですね
EF67-1
岡山~広島の貨物電気機関車化から補機に就いていたEF59*4の運用のうち、1000t以下の貨物は後継機のEF61に任せられることに*5なりましたが、1200t級は依然EF59重連による運用
EF210-300の導入に伴い、全車引退しました
機関車としては異例の、広島の「もみじ」をイメージした塗装が眩しいです
第一エンドのデッキが特徴的な0番台
走行開放用の、自動で連結器を開閉できる装置的な何かもまた瀬野八ならでは
EF500
JR型交直流機関車第一号として、EF200と共に登場したものの、ハイパワーすぎて変電所をぶっ壊しまくるなどをして、最終的には日本海縦貫線用にはオーバースペック*6ということから、試作車だけでお役御免となった車両
この一両だけが、広島に保存されています
川崎と三菱のあわせ技
1990年に川崎・三菱がEF500を作るも、出力過多でアボン
1992年に日立がED500を作るも、軽すぎて空転起こしまくったのでこれもアボン
2002年には川崎・三菱が東芝のEF210を参考にEF510を開発
2011年には東芝が新幹線用電圧対応のEH800を開発
そんな後に続く交直流型機関車開発史の第一号でもあります
D52-1
戦時中の厳しい状況下で北海道や九州で取れた大量の石炭を京浜・阪神の工場に運び込むべく、登場した超馬鹿力な蒸気機関車
状況が状況だったので、不良品が多く本来の力を十分に発揮できない車両も結構いましたが、それも戦後に改修
東海道・山陽本線の大動脈を1200t級の貨物引っ提げて東奔西走した他、地のハイパワーで峠もなんのその
瀬野八の補機としても活躍していました
そんなアルティメットな蒸気機関車も、不良や戦災で早々に破棄されたほか、D62*8やC62*9改造の種車になったりと、登場20年後には大凡半数に
迫りくる電化の流れと共に、ひっそりと引退していきました
そんなゴツゴツマッチョな機関車の一号機が、ここ広島にて保存されています
いやぁ…厳つくていいわぁ…
こいつがゴッシュゴッシュ走っている姿を見てみたかったもの
EF61
こいつも広島に縁深い機関車
EF60*10がカバーしきれなかった、旅客牽引に対応すべく登場した形式
始めこそは東京~岡山・広島で寝台特急やらを牽引していましたが、山陽新幹線の開通で貨物牽引機へ転属*11
後年は岡山~広島や呉線などの貨物牽引に務めていたそうで
また、先述のEF59の単機運用を置き換えたのも、このEF61の200番台
200番台はEF60からの改造で、瀬野八専用機として活躍していました
最終的には、老朽化ということで、EF67の100番台に置き換えられる形で引退
EF59
明らかに紹介する順番逆な気がする
岡山~広島の貨物が電気機関車化した際に、その補機として登場した機関車
1200t級以外はEF61に、1200t級も後にEF67に置き換えられました
瀬野八の補機として登った後は単体で帰ってこず、最大6重連ぐらいに連結させて帰ってきたそうで(胸アツポイント
ここ、広島車両所には、瀬野八に縁深い車両がこうしてたくさん残っています
お遊びが過ぎたので、とっとと参りましょう
「七瓲半」
ガッツリ縦書きなところに、歴史を感じます
(地味に戦時中からあるんですね、これ)
野生のパンタグラフ
バラされてるデーテン
よく見たら風呂完備みたいですね、この物件(
こんなところに脱ぎっぱなしのスカート!!(
干されるファン
ハゲハゲのサメちゃん
良い車両出そう鎌倉幕府
FD7E台車…
あらかわいい
DD51とDE10
両方廃車体みたいですね
こりゃまたエモいもの提げてますねぇ
とりあえず飾っとけ
奥がカートレインに
この並びも良いもので
さっきの補機の生首じゃない方
ちんまり「テッピー」と「あかつき」提げてますね
一人前のブルトレとして扱ってよね!(なお最後はなはつき
おおぉ 遊んでますね
持ち上げる桃太郎
どんぶらこっこ どんぶらこっこ
大きなEF210形が流れてきました
流石のおばあさんもこれはスルー
そっと床下を収めておく程度
ガション
頭上を通っていく分、中々迫力のある吊り上げでした
おwまwえwww
それも付けるんかい
まさかの伝説の12系甲種輸送ここに復活
上野~北陸と、北陸~大阪
粋な並びです
戦線離脱、再び赤い駅へ
最後のHM大乱闘スマッシュブラザーズまでいても良かったのですが、人多い+睡眠不足+雨でグズ濡れ+カメラが濡れてまともに撮れない等々の理由で離脱
芸備線の列車が来るまで、昼食も兼ねて雨宿り
そして広島へ
黄色と白のツートンは既におらず
いや、どんだけ祝うねん
幕の設定も「カープ坊や」
カモノハシもカープ仕様
イッヌもカープ仕様
お祭り騒ぎですねほんと
虎が勝っても川にカーネル沈められるだけですからね…()
外は依然雨なので、屋内をぶらぶら
_人人人人人人_
> 可部ドン <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
こんなお遊びも、あき亀山まで開通した今では何気に過去のもの
広電観察へ
元:京都市電1900形
やはり梅小路に静態保存されているような車両が、こうして現役で走っているのも感慨深いもので…
元:西鉄1000形
この手の車両も普通に広島駅前まで来ることもあるんですねぇ
ぼちぼち時間なのでホームに入ると、瀬戸内マリンビューが停車
何気に既に引退済みなので、貴重なショットに
そして帰宅
流石に帰りは在来線で修行
岡山では亡き福塩色に遭遇
そして姫路
いつものルート
そして駅そばで優勝
安定のノルマクリアです
あとは新快速で尼崎まで行き、共に連れ立った友人と別れ、東西線の列車へ…
23時14分発、区間快速京田辺行
尼崎を発車し、神崎川を渡り、徐々に地下に飲み込まれていく列車
京橋から乗るとほぼほぼ座れない列車も、尼崎からなら確実に座れる
ベンチシートの端っこに腰掛け、今日一日を振り返る
「明日は、今日お会いした広島の方が大阪にいらっしゃる番だなぁ…」
「寝坊だけは避けないとね…」
うつら、うつら、といった前触れも無いまま
プツンー と途切れた視界
はっと気がつけば駅に到着
「危ない、いつの間にか寝ていた…」
あたりを見渡し、ドア上に表示された駅を見やる
直後、あわてて誰もいない車内から抜け出し、改札へ向かった
無慈悲な案内だけが、電光掲示板の最下段を滑る駅
そう…
終電… 無くなっちゃったね…
— 既望路 (@after_full_moon) 2016年10月22日
一度言われてみたいセリフですが、まさか言われる側ではなく、言う側になるとは… pic.twitter.com/FI4XciIgtI
俗に言う、 やらかし事案である…
駅を出て、まず向かったのは近鉄新田辺
近鉄に乗ってどこへ向かうかなんて、あてはなかったけど、とにかく動いて確かめたかった
いま自分が冒されている立場を
当然ながら終電はとっくに出ており、JRと同じく無慈悲な案内だけが静かに流れていた
スマホの地図なんてものはないので、付近の観光マップで居場所を確かめる
いける… かもしれない…
0:29
寝静まった閑静な住宅街へ、静かに足を踏み出した
一見するとただの住宅街だが、山を切り開いて造ったらしく、やたらとアップダウンの激しい道だった
1:46
とうぜんながら列車は来ない
バス停のベンチに、一人の女性がうずくまっていた
終電から1時間以上経っているが…
2:38
知っている道だからという安心感と、知っているからこそ分かる残りの道のりの長さ
「深夜の街はなんだか新鮮」、なんて思えた時も過去にはありました
3:26
少しずつ飲んでいたお茶もとうとう切れた
あとは帰れるまで飲まず食わず
4:17
終電で帰ることはあっても、シャッターで閉ざされた駅を見るのは初めてかもしれない
膝に違和感を覚える…
「少しここで休むか…」
京田辺から歩き続けること実に4時間
疲弊した足と心を休ませるべく、バス停のベンチに腰掛けた
5:00
シャッターの開く音で目が覚める
かなり疲弊していたらしく、腰を落ち着けるなり直様意識を失った
ここまで来れば、もはや選択肢は一つである…
そして、始まりへーー
日もまだ昇らぬ冷えた朝
だんだんと東の空が白みを帯びる
やがて動き出す閑静な街なかを
始発列車の灯りが横切ってゆく
まばらな乗客を乗せて
今日も新しい一日が始まるーー
というわけで、遠征恒例の始発列車に乗り込み、いざ帰宅です
あれ、今帰ってきたのでは…?あれは夢か…?
いや、そんなことはない…
確かに広島に行って
最後はちゃんと16km歩いて帰ってきた…
一晩中手から提げてたもみじ饅頭の、持ち手に食い込んだ指の跡がそれを何よりも物語っていた…
丁度広島を出たFFさんに謝罪と昼から合流する旨を伝え、泥のように眠ったのであった…
というわけで、秋のプチ遠征広島編、これにて終了です
今でも忘れられない、私史上でも大きな事件
やっと記事になったかというのが今の感想です
最初から始発待って帰ればよかったのでは、という疑問はさておき
夜のお散歩も中々新鮮ではありました
車も通らない大通り
閑散とした駅構内
赤い障害灯が目立つ夜景
澄んだ空とオリオン座
そんな夜23時じゃとても見れないような光景が広がっていました
それでも、遠征帰りに夜通し歩くのは、今後も勘弁願いたいところですが
というわけで、最後に一言
教訓 : 終電では絶対に寝るな
— 既望路 (@after_full_moon) 2016年10月22日
今回もお付き合いありがとうございました
では、以上