桜見環状線一周旅 ーその3 まわらない環状線と元日本一の山、ここは私鉄王国
どうも、特になんの出来事もないまま夏休みを消化しつつある既望路です。
逆に何があるのか聞きたいぐらいです、散歩?ヒトカラ?一人旅?、まずは友達作りですね
そろそろミステリアス系お姉さんに連れられ、異世界を探索してみたいものです
夏遠征計画も着々と出来つつあるのですが、ど田舎に好んでいくため本数がまあ少ない
さて、今日も今日とてブログの更新です
追いつける気はミジンコの触覚ほども御座いませんが、一応進めていきます
まずは前回のあらすじ
桜色の雨降る並木の小径で、突然「異世界人」を名乗る不思議な女性に声をかけられた。彼女に連れられ向かったのは、なぜか一本のソメイヨシノの幹。彼女がその幹に触れると、なんとそこには桜が絶滅した世界が広がっていた。「どうか、この世界の桜を救ってほしい」そんな彼女の願いを引き受け、私は桜を取り戻す旅に出た――
どんだけミステリアスな女の子と一緒に異世界冒険したいんだ
あれです、京橋から大阪まで自転車ぶらぶら漕いでました
今回はその続きからですね
では、どうぞ
初見殺しの大阪駅を後にし、自転車は更に西へ西へ
梅田から少し西へ行った場所にあるTKPゲートタワービル
ご覧の通り、ビルに高速道路が貫 通しております
このビルの5~7階部分に阪神高速11号線の出口が貫通しており、ビルの案内には5~7階は阪神高速道路会社のテナントが入っているという扱いになっています
元々この場所では明治初期から末澤産業という会社がビルを構えていました。で、この末澤産業が老朽化のためにそのビルを改築しようとしましたが、高速道路が通るということで許可が降りませんでした。そこで互いに交渉した結果、ビルに高速道路を貫通させるという案で落ち着いたそうで
なんとも斬新な折衷案ですね
受験会場で一度このビルの4階で試験を受けましたが、確かに上に何か通っていましたね…w
このビルは東海道本線や大阪環状線からでも見えますので、機会があれば覗いてみてください
そんなビルから数百m西へ
たどり着いたのは福島駅です
梅田の延長で高層ビルがポツポツ立つ地区にある駅、200m南には東西線の新福島駅もあります(乗り換えの適用はされず)
ビジネス街に位置していることから、ここもサラリーマン御用達の飲食店がちらほら
福島駅は1898年に西成鉄道が大阪~安治川口を開通させた際に開業した駅
駅名の由来は福島区に位置していることから
区名の福島は菅原道真が遷都される際に、ここを福島と名付けたからだそうで
サビの「まわってまわって…」が大阪環状線の環状運転にピッタリだから、という理由だそうで
まあ、環状運転している列車なんて半分もいないんですけどね
正直、福島辺り(というか梅田以西)はあまり行かないので、正直何があるか分かりません( (
続いて野田駅です
大阪の放置自転車の数は伊達じゃない
ええ、駅間が短い上に、この辺りは住宅街ぐらいしかないのであっさりと次の駅へ(
福島区に位置する野田駅、元々この辺りが野田村とされていましたが吸収されました
古くから藤の花の名所で、吉野の桜と並ぶほどだったそうで
(ヤマフジに対するフジの別名であるノダフジもこの野田から来ているとか)
阪神線にも野田駅がありますが、あちらは500mほど離れた北に位置しています。
他、地下鉄千日前線の野田阪神(阪神と付いていますが阪神の駅ではありません。三条京阪、国鉄千葉駅前みたいなものです)とJR東西線の海老江駅もその阪神の野田駅と接続しています。
大阪中央卸売市場の最寄り駅である野田駅と歌詞の冒頭にある「日曜日は市場へ出かけ」がかけられたそうで
テュリャテュリャテュリャテュリャ
次は西九条駅です
ここから貨物線を通っていたはるか・くろしおが環状線に入り込みます。
(そして一部列車が西九条に停車)
また、JRゆめ咲線との乗換駅にもなっており、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行く客もそこそこ見られます
アメリカンな気分でユニバの方へ行ってもらいましょう、ということだそうで
西九条はこの辺りを指す地名で、元々あった九条島が河村瑞賢による安治川の治水工事で2つに分断されたことから、その九条島の西側(地図では北な気もしますが)を西九条と呼ぶようになったとか
ちなみに反対側は単に「九条」と呼ばれ、西九条のあるエリアから川を一本隔たったエリアがそこに当たります(阪神・中央線九条駅のある島です)
現在、阪神なんば線の西九条駅と連絡していますが、将来的には京阪中之島線がここまで伸びてくる計画だそうで
現在ただの空気と化している中之島線を、JRや阪神と接続できる西九条まで持っていきたいそうで
(このまま西九条から先更に新桜島の方まで通そうとも考えているとか)
梅田で阪神と阪急、難波で阪神と近鉄と南海がそれぞれ接続する中、地下鉄経由でないとどことも接続できない京阪は接続先を探そうと必死になっている模様
まあ、この案も万博誘致成功とカジノが夢洲にできればころっと変わるそうで
大阪環状線周遊旅も気がつけば半周です
(実質まだ半分も走っていませんが、京橋と西九条が丁度向かい合わせになるようによく描かれるのです)
残り半周も頑張っていきましょう
(自転車を漕ぐ方も、記事を読む方も)
こちらは弁天町駅
1961年に西九条~天王寺が開通したことにより開業した駅です
駅名の由来は例のごとく地名より、弁天町は江戸時代に開墾された市岡新田に付けられた名、当時ここで弁財天が祀られていたことが由来となっているそうで
この駅では地下鉄中央線の弁天町駅とも接続しており、面白いことに高架線である環状線の更にその上を地下鉄が通っていきます。
駅メロは「線路は続くよどこまでも」
環状線全線開通記念で弁天町駅横に建てられた交通科学博物館にちなんで決められました
PVの線路脱線不可避
残念ながら、施設の老朽化に伴い2014年をもって閉館となりました
フェンス越しに色々覗いていました
これらの展示物の大半は京都鉄道博物館(通称:京都鉄博)へ移転しました
このスシ28も京都に移動しました
閉館時のものがそのまま残っていますね…
DD54-33
驚きの200馬力を誇ったものの相次ぐ故障で早期引退を止む無くしたヂーゼル
交博に訪れた記事はこちらの方を御覧くださいな
弁天町駅を後にし、自転車は更に南へ東へ…
と言いたいところですが、ここで少し寄り道と行きます
自転車のハンドルをこの環状線の上を通っていた阪神高速16号線と地下鉄中央線に向けて、しばらく西進しようと思います
こんな感じで
ここから北に六甲アイランドに向かう阪神高速5号線、南にりんくうタウン*3に向かう阪神高速4号線が分岐します
(起点に若干ズレがありますが)
この4、5号線は大阪湾沿いを走るので、大阪湾岸道路とも呼ばれています
高速道路のこのグリングリン回るところは中々見てて面白いです
傍を通る中央線
地下鉄ですが、がっつり高架走ってます
パンタがないので新鮮ですね
全高112.5mと、開業時の1997年当時は世界最大の観覧車だったそうで
(現在はアメリカラスベガスのハイ・ローラー170mが世界一)
大阪湾の海岸開発(ウォーターフロント開発)の一環として建設された、天保山ハーバービレッジという行楽施設のシンボルの一つになっています
元は三セクの大阪ウォーターフロント開発株式会社によって経営されていましたが、現在は近鉄の傘下である株式会社海遊館によって運営されています。
近鉄強い(確信)
ピンと張られたケーブルが美しい天保山大橋と一緒に
この当時でも既に6年ぐらい使用しているマウンテンバイク擬きですが、一度もマウンテン、つまり山に入ったことがないんですよねまあ、擬きですから
そんなマウンテンバイクもいよいよ本格的に山に入り、登山に挑んで挙げ句頂上を制覇する時が訪れました
場所はここ大阪港、無事に登って帰ってこれることを祈りながらペダルを踏み込み、山に挑みます
・・・
自転車を漕ぎ続けること約30秒
ついに頂上を制覇しました
いやぁ、頑張った頑張った
マウンテンバイクの名に恥じない活躍ぶりでした
これもちょっとやそっとじゃ滑らないタイヤのお陰でしょうか?
いいえ
山自体がとんでもなく小さいからです
そんな茶番は置いておいて、元日本一低い山、天保山に訪れました
ちゃんと三角点も付いています
三角点より周りのコンクリの方が高いってどういうこと
こちらは大阪港にある人工の山
天保2年から4年にかけて行われた安治川の浚渫工事で発生した土砂を積み上げたのが始まり
当時の高さは約20mほどで、安治川に入る目印にされたそうで
幕末期に入ると日本沿岸に度々海外艦が訪れ、ここ天保山にも海外艦対策として砲台が築かれました
このときの工事で山の高さは7mほどに削られたそうで
そして高度経済成長期の活発な地下水の汲み上げで地盤沈下が発生、山の高さは4.7mに下がりました。
一時期は山から外されることもありましたが、地元の要望で復活。以降日本一低い山として売り出されていましたが、2011年3月11日に発生した地震の津波と地盤沈下で、宮城県の日和山が3mに縮み天保山は日本で二番目に低い山に
一応山岳救助隊もあるみたいなのですが、出動記録は一度も無いそうで
そんな異色の山を後にし、天保山エリアをぶらぶら
白と桃の組み合わせが綺麗ですね
桜… でしょうがなんでしょうかこれは
桜の見分けでググったら、サクラ*4の見分け方が出ました、はい
あちらに見えるのは大阪名物の一つにも挙げられる海遊館です
対岸のユニバと並ぶ有名な行楽地ですね
年間来場者は美ら海水族館、京都水族館に次ぐ第三位、家族連れやカップルに人気の場所です
まあ、私は小学校の遠足以来訪れたことありませんが水族館デートしたかったこん畜生
こちらも先程の近鉄傘下の株式会社海遊館によって運営されています
天保山なら他にもコロンブスのサンタ・マリア号を模した観光船、サンタマリア号も有名ですね
もっとマシな写真はなかったのか
これで気になるあの娘と一緒に大阪湾に沈みゆく夕日を眺めながら、訪れる夜の足音に耳を澄ませるのもよいのではないでしょうか
ちなみにこちらは京阪の傘下です
日常的に使うスーパーからバス鉄道、観光地に住宅街まで私鉄の傘下に収まっていますね
さて、天保山のエリアも一通り見終わったところで、次の場所へ向かいましょう
とまあ、今回はここまでとさせていただきましょう
次回辺りには最終回に行けたらいいなと思っております
(もしかしたらその間に別記事が入るかも知れませんが)
皆さん良い夏休みも(もう終わる
では、以上