どうも、就職難ならぬバイト難に悩む既望路です。
コミュ症でも活躍できるような仕事はないんですかね…
そして最近は更新頻度も下がっていますね…
まあ、大体は気力が低空飛行、そのまま地面の上をズルズルと滑っております…(
近いうちに皆さんのブログの方も徘徊しておきたいですね…
というわけで特に記す前書きもないので本題へと参りましょう…
(書いているうちに気力が出ることに期待します)
貴船神社の参拝を終えた後はここの西門から鞍馬山へと突入です。
鞍馬山は入山料ならぬ愛山料というものが設けられております
山を愛する代金…ねぇ… 入山料でもいいんじゃないですかね…w
それか、「入山料 ~山を愛する者より~」的なサブタイトルをつければ…
え?余計分かりにくいしダサい? そうですか()
入り口に小さなプレハブ小屋がありましたが、人の気配は無し…
というか閉まっていましたね
結局どうすることもできなかったので、次着た時に二倍払いますという気持ちで入山
登山道… というほどでもないですかね
ちょっとしたハイキングコースです
この辺りは変わった形の木が多いです ペヤング
生命の躍動感を感じますな…
(そういえば、そろそろ友人の髪が湿気でこの木のようにうねりだす時期です)
一説によれば磁場の影響で時空がゆがんでいるとか
なんだか、不思議なパワーが宿っていそうな山ですが、実はこれだけじゃありません…
すれ違う方々とあいさつを交わし、えっさほいさと山を登る
「極相林」
ざっくり言えば木々の最終形態です(
きっと生物の授業か何かで聞くこともあるでしょう…
入り口から木漏れ日の山道を進むこと10分弱
なにやら強そうな建物が現れました…(
魔王…?
はい魔王です
魔王尊が祭られています
某大魔王ではないです。魔王尊です。
レオン王都店で働く魔王の娘でもなければマグロナルドで働く魔王でもないです、魔王尊です。
この山には鞍馬寺というお寺があり、元は天台宗*1のお寺です。
始めは毘沙門天が祀られていましたが、数年後に藤原伊勢人によって千手観音も一緒に祀られるように
こうして平安後期には白河法皇も参詣したりと、広く信仰されていたようで
そして歴史の中では割と最近の1947年(昭和22年)、ここの貫主さん*2が西洋の宗教である神智学の影響を受け、新興宗教を設立。
その新興宗教が鞍馬弘教という宗教で、鞍馬寺で元から祀られていた「毘沙門天」「千手観音」に合わせ人類を救うべく、金星からやってきた永遠の16歳「魔王尊」を三身一体とさせた「尊天」を本尊としています。
ちゃっかり仏教を取り込んじゃっています…w
そしてこの魔王尊はヒンドゥー教の神の一人、サナト・クマーラと同一視されているだとか
この人…神様も金星からやってきたようで、名前はサンスクリット語で「永遠の若者」という意味です。
流石永遠の16歳です。(何年たってもソフマップのとある一角には入れませんね)
かれこれ650万年以上も16歳をやっているわけですから、ドーナッツ好きの吸血鬼やいたずらうさぎも驚きの年齢詐称ですね(
更に「金星」「魔王」というところからキリスト教の天使「ルシファー」(≒「サタン」)と同一視する説も…
「そんな記事で大丈夫か?」という声も聞こえてきますね(
これで終わればいいものの、さらにややこしいことに魔王尊の姿は翼の生えた、鼻の高い仙人のようという…
ええ、天狗ですね
ここで鞍馬天狗=魔王尊説も浮上してくるもんだから更にややこしい
そんな霊験あらたかな鞍馬山には天狗が住むと昔から言われています。
その天狗を取りまとめるのがこの魔王尊という、片っ端から結び付けたような説です
とまあ、ヒンドゥー教やらキリスト教やら仏教やらが色々ごちゃごちゃしていますが、そんな魔王尊が地球に降り立った地。
それこそがこの魔王殿の場所ということになります。
磁場が狂い(?)、魔王が降りた地
そしてとある有名人物ゆかりの地でもあります
現れたのはにょこにょこと顔を出した木の根っこ
地盤が固いらしく、地表に顔を出しています。
ここがかの有名な牛若丸修行の地です。
ここに保元の乱*4での恩賞で平氏に反感を抱いていた源氏も交わり、平氏VS源氏の戦いへ
ここからは話を少しでも分かりやすくするために源氏サイドで見て行きます。
源氏の方が頑張ったのになぜか給料が平氏より少ない…
それになんだか政治に重宝されて調子に乗っている平氏、解せぬ。
つまり藤原通憲&平清盛㌠と藤原信頼&源義朝㌠が自然と出来上がるわけである
ある日、清盛は熊野*5の方へお出かけ
つまりガラ空き…
信頼&義朝㌠、この隙を逃すことなく一気に攻め込むっ!
これにより、通憲&清盛㌠の片方である通憲が自殺に追い込まれ死亡。
ついでに後白河上皇と二条天皇を幽閉、これで情勢もこっちのものである。
と思ったのもつかの間、熊野(ですわ)から帰ってきた清盛は天皇たちを奪い返し、信頼&義朝㌠を制圧
(なん…だと…)
信頼は斬首、義朝は逃げるも頼った先に裏切られ死亡。 粉☆バ☆ナ☆ナ
これにより壊滅してしまった信頼&義朝㌠
これが平氏の乱な訳ですが、これで終われば歴史は進まない。
妻の常盤御前と子の今若、乙若、牛若
当初は子供を含めて殺すで徹底的に探した清盛
逃げきれないと判断した常盤御前とその子たちは仕方がなく清盛の前へ出頭。
ここで殺されるかと思いきや、常盤御前がエライ美人さんで清盛が惚れるという事案が発生
三人の子は寺に送られることでなんとか許してもらえたそうな。
そして牛若君が送られた先が、ここ京都の鞍馬寺です。
ここで彼は少年時代を過ごすことになります。
ある日、鞍馬寺の僧と子供たちが山で花見をしていました。
するとそこへ一人の山伏*6が現れる
興を削がれた僧たちは子供たちを連れて帰っていきました…
しかし、桜の元には一人少年が残っていました。
その少年は現れた山伏に一緒に花見をしようと誘い、山伏も感謝の言葉を言う。
山伏は少年になぜ一人残ったのかと聞くと、少年は「ほかの子は皆平氏の子で大切に扱われる。しかし自分だけなぜか度々仲間外れにされる」と嘆き、山伏は彼が源義朝の子である牛若丸だと気付く。
同情した山伏は彼に愛宕や吉野などの桜の名所を案内し、最後に自分の正体は鞍馬の大天狗であることを明かし、平家を滅ぼすための武芸を伝授することを約束して飛び去った。
翌日、再び現れた大天狗は牛若丸に武芸を教え始めます。
恐ろしいはずの大天狗を師として仰ぐ、牛若丸
訓練を重ね、最後は平家討伐のための秘法を伝授し、別れを告げる。
袖を取り別れを惜しむ牛若丸に大天狗は「今後の合戦では傍を離れず、お前を守ろう」と言い残し、鞍馬の山へと去っていきました…。
心温まる友情ストーリーですね…
因みにこの後に起きる源氏のリバイバル戦、源平合戦で牛若丸は数々の奇跡の元平氏を壇ノ浦まで追い込み、見事勝利へと導きました。
これも大天狗の保護があったのでしょうか…
とまあ、お約束の大脱線をかまして本編へと復帰いたします。
(東京から北海道まで新幹線で行こうとしたら、間違って金沢に来てしまったなりの大脱線ですね)
そんな伝説の残る山道をカメラぶら下げ歩いて行きます。
僧正ガ谷不動堂
ここで牛若丸と大天狗が出会いました
薄暗い山道をえっちらおっちらを登る
自然いっぱいの道ですな
道の途中にどんぐり
秋ですね
(もうすぐ夏ですが)
縄文時代から食用として重宝されていました。
しばらく進むと開けた場所に
赤く燃える木々が美しいです。
鞍馬寺までもう一息
紅葉を写真に収める
これもきっと紅葉狩り
水に浮かぶ赤い手形
水面に映った秋の彩りと合わさり綺麗です
(暗いのは撮影の設定が悪かった)
鞍馬寺に到着!
朱塗りと紅葉色が良い具合に合わさっています。
ちょっとした紅葉のトンネルをくぐる
苔むした屋根上に、はらり
暖かな紅葉と、涼しげな紅葉
眩しいぐらいに紅葉色
どこを見ても感嘆の声しか出ません。
鞍馬山の紅葉をたっぷり堪能したところで、いよいよ下山
使用するのはこちらのケーブルカーです。
牛若
どうやら昨年の五月を以って引退したようです。
この鞍馬山鋼索鉄道
実はかなり珍しい鉄道であります…
その1:路線距離
総駅数:2
駅間:0.2km
なんとたった200mしかありません…
これは鋼索鉄道を含む日本全国の鉄道で一番短い距離です…w
その2:運営元
日本で唯一、宗教法人が運営する鉄道です。
(まあ、うどん屋がロープウェイを運行したりする時代ですからね)
その3:運賃
安い運賃と言えば北大阪急行の初乗り90円が有名ですね
日本一距離の短い鉄道
でもお高いんでしょ?
それでは聞いてください
「税込み0円です」
ええ、0円ですとも
う○い棒よりも安い運賃で御座います。
え?ただより高いものはない?
そんな屁理屈言うんじゃありません!(
そんな北大阪急行さんもびっくりな運賃設定です。
それなら朝から晩までひたすら乗り放題じゃないか!
さて、
本当にただで乗り放題だと、いつから錯覚していた?
この鉄道、運賃は0円ですが…
100円の御寄付を払った人だけが乗車できます。
ええ、実質100円の運賃です。
初乗り360円の北神急行、最短の駅間距離で7.5km(まあ、2駅しかありませんが)
これを運賃で割ると、48円 / kmの計算に
既に過去のものですが、津軽海峡を横断する1駅区間(津軽今別~木古内)は運賃1640円
1km辺り21円計算…w
では、0.2kmで100円の鞍馬鋼索鉄道はどうなるかというと…
1km辺り500円の計算です
津軽海峡のざっと25倍のお値段ですっ!
(お高かったですね)
こうしてみてみると何だか損をしたようなそんな気もしますが、日本一の鉄道に乗るならこれぐらい惜しくもないです
(一応寄付金という形なので、課税は免れています*7 )
車内では牛若丸の伝説がスピーカーから流れていました
製作元は魔改造の匠、大阪車輌工業です(
ここの車両のほかにも、函館山のロープウェイや比叡山鉄道のケーブルカー、119系えちぜん鉄道使用への魔改造 、北近畿タンゴ鉄道のあかまつ・あおまつ仕様への魔改造、和歌山電鐵2270系の魔改造、名古屋市交の300・800形の海外譲渡に向けた改造などなど
この車両もそんな彼らの一員です。
ホームに降り立つと、向こうのホームがよく見えます
いやぁ、近い近い
バス停並みの距離じゃないだろうか
仁王門をくぐり、鞍馬山を下山
きっと未知のパワーもたくさん授かったことでしょう
なんだか怪しい雲行き…
さて、どうなることでしょうか
駅前には大きな大天狗さんがこっちをみています
(こっちみるな)
頭に何か乗っていますが、これが山伏の格好です。
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ちなみに、烏天狗と言えば彼女たちが思いつくのは私だけでしょうか(
こんな感じで
ご安心ください…
次回もちゃんと東方ネタを突っ込んでいきますから…( (
ちょっとしたコラボも行われています。
目指すは京都市街地
次はどこへ行く?
それは次回のお楽しみ…
扉を閉め出発進行
列車は次の物語へと走り出します…
というわけで今回はここまでとなります。
何が調子悪いだ
一度脱線をかませばもうこちらのものです(何が
今回は鞍馬山に眠る伝説を中心に紹介していきました。
これを機に京都の方にも興味を持っていただければ幸いです。
また秋になれば山を訪れたいものです…
次回も…まあ、そんなところです。
上手いこと脱線せずに走り続ければ、そのままラストまで突っ走ると思います。
(脱線しなければ ←ここ重要)
さて、この酷い遅れようは一体どうなるのか
私自身皆目見当も付きませんね(
今回も長々とした脱線にお付き合いいただきありがとうございました。
次回も楽しみにしていただければ幸いです。
では、以上。