既望月を旅路の友として

ブログという名の備忘録(URL整理中…)

北の大地へ遥々、晩夏の18遠征 ~03 山線力走、北のウォール街と眠らない街~

どうも、アプデで久々に再起動したPCに、職場PCのパスワードを入力して、見事弾かれた既望路です。

 

あるあるですよねきっと?

 

 

お外が寒く外出できないので、今日も更新と行きます

 

hesitant-moon.hatenablog.com

前回は函館の町をぶらぶら歩き、いい感じの建物に魅せられた回

今回はその後の、函館駅からスタートになります

 

では、どうぞ

2017年9月7日

 

 券売機オタクの友人*1に教えてもらったので記念に発券

どの駅のMV50で出せるかまでは知りませんが、函館にはあるそうで

 

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ホームに入るとキハ183

HMにはニセコの文字

 

さて、お次はこの特急「ニセコ」で北海道の次なる場所へと向かいます

 

 

このニセコ号、何だかんだで自分にとって記念すべき第一号

 

なにが一号かというと、初の特急列車になるんですよね、これ

まあ、新幹線は勿論、特急型車両使用の快速列車*2なら乗っているのですが、純粋に特急というのは初めて…

 

頑なな青春18きっぱーだった、あの頃の自分にさよなら――

 

 特急ニセコ、発車

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というわけで乗車

スッキリとした車内です

 

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このパネルの上に乗るとドアが開く

初めての特急利用ですが、こんな機能があるんですねぇ(すっとぼけ)

 

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よくわからんスイッチ

乗車もこれで最後だからとりあえず撮っとけ精神

 

 約3分遅れたものの、列車は函館を出発

ここから約5時間半かけ、290km離れた札幌を目指します――(スケールが北海道)

 

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お昼ごはんはこちらの駅弁

 

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9つのマスに詰められた、9種の味

それらを一度に味わえるという贅沢な代物です

 

ホタテ飯、鰊みがき弁当、鮭ハラス弁当

つぶ貝弁当、いくら弁当、イカ

香の物、かにめし、うに弁当

 

みかどのかにめしや鰊みがき弁当、つぶ貝弁当の他、森のイカ飯も頂けるという贅沢セット

せっかくの北海道、食えるだけ食います

 

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大沼

渡島駒ヶ岳の麓に広がる湖

函館に住む外国人も訪れた明治以来のリゾート地で、国定公園にも指定されれいます

 

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こちらは渡島駒ヶ岳

別名渡島富士とも呼ばれる山で、大噴火によって大きく削れた山頂が特徴的…

なのですが、あいにく肝心の山頂に雲がかかっていました

 

www.onuma-guide.com

晴れていればこんな感じだそうで

 

 

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渡島周りとの支線と合流し、

車窓は海

 

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長万部に停車
傾斜のついた面がかっちょいい

 

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こいつ好き

 

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貫通扉パッカーンなキハ40

こぶりな窓が北海道

 

急行「ニセコ」の跡地をゆく

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長万部を出発し、列車はいよいよ通称「山線」の、函館本線長万部~札幌区間

 

今ではすっかりローカル線な山線も、かつては優等列車が駆ける路線で、このニセコもその一つ

 

 

ニセコの愛称自体は、1961年に札幌~倶知安で運行を開始した準急「ニセコ」が始まり

 

その後、ヨンサントオにて準急「ニセコ」は準急「らいでん」に名を変更

同時にニセコの名は、札幌~函館(山線経由)を結ぶ「ライラック」と「ていね」*3に引き継がれました

 

特にC62牽引の「ニセコ」は、山線区間をC62が重連で牽引するという、ある意味伝説的な車両*4

SLが気動車に置き換わっていく中、最後のSL定期急行列車として残った「ニセコ

その最後は、燕マークの2号機を先頭としたC62三重連で幕を閉じました

 

急行「ニセコ」はその後も、DD51による牽引*5で続いていましたが、長万部東室蘭~札幌経由の海線のルートがメインになり、1986年に臨時列車化と事実上の廃止

 

 

そんなニセコも、今は山線周りの臨時特急としてちょくちょく運行されるようになりました

 

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歴史ある名前を冠し、かつてのC62が駆けた山を登る

 

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鰹と昆布の合せ技

 

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函館出発から約3時間、ニセコに到着

 

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夏とは言え、日も徐々に傾き始める

 

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地元の人による車販で購入した飲むヨーグルト

こういう観光列車好き

 

 

www.niseko-takahashi.jp

そんなあなたに

 

 

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蝦夷富士の名を持つ羊蹄山

日本百名山にも数えられるきれいなお山(雲…)

 

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倶知安に停車

ちょっと長めに設けられた停車時間も好き

 

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太陽さんログアウト

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そして、函館出発から5時間

ついに小樽へ到着

 

なぜ札幌ではなく小樽?

 

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A.そこにいい感じの建物があるからじゃろ

この小樽駅も昭和初期の建築で、北海道初の鉄筋コン駅舎だそうで

 

ここからしばらく、小樽散策といきます

 

北のウォール街をゆく

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まずは小樽運河

小樽の代名詞とも言えるこの運河

 

いまでこそ運河ですが、かつてこの場所は海岸だったそうで

 

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こんな感じ(「今昔マップ on the web」より作成加工)

 

元々大きい船を沖に泊めて、ちっこい船で船と岸を行き来し荷揚げしていましたが、荷物の量が増えてきたので、ちっこい船用の岸を東側にも増設しました的な運河だそうで

 

戦後に埠頭ができて、小樽運河はお役御免

埋め立てて道路にされかけましたが、紆余曲折あり、半分歩道にして観光地になったそうで

 

 

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夜もいいですが、真っ暗よりかは夕暮れ時のほうが良さげか

 

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こういうエモエモストリート大好き丸

 

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旧第四十七銀行小樽支店

これがホントの神殿造(違

 

テナント募集中ですって

 

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日本銀行旧小樽支店

日銀が本店と大阪に次いで金かけて作った小樽支店

洒落たドームや塔が付いてたりと、重厚で瀟洒な建物ですが、写りが悪くてのっぺりしてますね(

 

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ここはきっとヨーロッパ

それっぽいだけで、建ったのは割と最近のホテル

大事なのは雰囲気です

 

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旧第百十三国立銀行小樽支店

寄棟造の可愛い建物

いいですよね、石造と瓦

 

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旧百十三銀行小樽支店

角に合わせて角っと切り取られた正面と、そこに設けられた玄関

二階部分のエンタシス柱*6がお洒落

 

さっきのちっこい平屋が手狭になったので、こっちにでっかいのを建てて移転したそうで

 

 

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旧梅屋商店

こちらも木骨石造の建物

銀行以外にも明治を感じさせる建物はたくさんあります

 

 

いやぁ…ほんといい…

こりゃ夜でもバチバチに撮れるカメラ持ってまた行きたいもので…(伏線)

 

 

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最後は北海道最初の鉄道開通の地、手宮線跡をぶらぶら歩いて小樽駅

保存状態もよく、寿司屋通りに架かる橋梁から函館本線までの区間以外は残っている状態です*7

 

国鉄末期、民営化に合わせてC62-3を復活させるために、手宮の博物館から廃線となったここを、小樽築港向けてC62がゆっくりと牽引されたと思うと胸が熱くなるもので…

 

 北の大地の眠らない街

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「おお、北海道に来た」と改めて思った瞬間

在来線なら山手線以来の電車でしょうか

 

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北の都市、札幌に到着

雪色とラベンダー色の特急がお出迎え

 

 

これにて今日の移動は終了

夜も遅いのでホテルに直行して就寝…

 

 

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するわけがねえんだよなぁ(悪い子)

 

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北の大地の眠らない街、すすきの

すんげえ札幌

 

 

札幌に来たら味噌ラーメン

旨さで完飲までノンストップでした

 

 

気温18℃

絶賛熱帯夜の大阪とは比べ物にならない涼しさ

正直、このときの心地よさで、一気に北海道に魅せられた気がしました

 

 

 

終電がなくなったので、ホテルまで20分かけて食後の散歩

こういう時間もまたいい(そして欠かさないご当地)

 

 

そんなこんなで、遠征2日目が幕を閉じました

 

 

 

遠征もちょうど折り返し地点

明日もきっと北海道のどこか

 

 

次回もそのうち更新できることでしょう

では、以上

*1:モーター好きくん

*2:ながら、おはよう信越など

*3:ライラック」はキハ56、「ていね」はC62牽引

*4:元々はその破格の重量の都合上、東海道山陽本線を走っていたC62でしたが、電化により北海道へ。転出に際し軸の軽量化を施しましたが、それでも北海道の線路では限界ギリギリ。それでもなんとか走らせるためのドラマも色々あったとか

*5:キハ56の運用もDD51に統合

*6:真ん中が膨らんだ柱。パルテノン神殿とか東大寺唐招提寺などの柱などがそれ

*7:長らく全区間保存されていたみたいですが、寿司屋通りに観光バスを通すため、橋梁が撤去されたそうで